北欧神話
巨人から国を守るために大きな壁を築いた
ってどこかで聞いたことのある設定です
先月、めでたく全巻読み終えた「進撃の巨人」の設定も
北欧神話が素材になっているようです
近年アニメでも北欧神話がベースになっているものもよく見かけますが
私らが子供のころはギリシア神話の方が有名だったように記憶しています
そんな薄っぺらい興味で購入した本はどうやら小学生向けのお話
深堀するつもりもありませんのでこれくらいで十分
話が練りこまれていなくて表面上の物語だったので
大した感動もありません
ただ感じたのは登場する神という存在のフツウなこと
神々しさのかけらもありません
力自慢の神、だますのがお得意の神
人格的にも優れているという点はありません
いわば超能力を使える普通の人みたいな印象が残ります
ちゃんとしたものを読めば印象も変わるかもしれませんが
北欧神話がアニメなどに用いられやすいのは
あまりにも人間に近い存在だからかもしれません
スポーツ新聞で○○選手がホームランを打ったら何連勝という神話くらいの軽さ
若者を中心に会話のうえで「神」が安売り
気安い存在になりつつあるのかもしれません
尊敬できるような知恵があったりするわけではありません
一神教の神ほど絶対視されているわけでもありません
面白いエピソードを持つ八百万の神がいた日本との親和性の高さは
そういう人間らしさにあるのかもしれません
以前「沈黙」という遠藤周作さんの小説を読みました
終盤でキリスト教の宣教師が神に対する日本人の信仰というものに対し
愕然としたというシーンがありましたが
日本人の信仰って神のために身も心もささげてっていうのとはかなり違う
そんな文化の違いを改めて感じつつ
北欧神話のゆるい神々のエピソードくらいがちょうどいいところなのかなと思いました
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