都合のいい人
むかし友人が会社からのご褒美として
ヨーロッパに連れて行ったもらいました
彼が出立まで心配していたのが腰痛
行くのをやめようかと何度も相談を受けました
結局彼はヨーロッパの旅に出ましたが
帰ってきてから聞く話によるところ
飛行機に乗っている間から嬉しくてずっとはしゃいでいたとのこと
初めてヨーロッパに行ってテンションマックスだったんでしょうね
一緒に行った後輩から聞いたら
腰痛の素振りもなかったそうです
ホント都合のいい男だと社内で評判になりました
数年後今の仕事にかわり
こういったことを何度か見てきました
ムチウチで首が痛いと毎日電話してきた人が
地元の祭りが始まると毎日ハイテンションで祭りに行ったそうです
その後首が痛いと電話がかかってくることもなくなりました
膝が痛いというご婦人がお盆に郷里に帰ると
むかしの友達と会ってはしゃぎながら走り回っていたとか
人間ってつくづく都合よくできているんだなと感心しました
そんなことが何度もあったので慢性の痛みを抱えている人に対して
楽しめるイベントがあるなら迷わず参加するように促すようにしています
最近読んだ本で興味深いことを知ったのは
興奮するときに出るドーパミンという脳内物質
「快の情動系」とか「報酬回路」なんて言い方もされてますが
嬉しくてテンションが上がるときはこのドーパミンが出るそうです
そして注目すべきはドーパミンには痛みの制御という効果もあるそうです
私が今まで見てきた「都合のいい人」はその人の問題ではなく
ドーパミンの痛み抑制機能からくるものだったようです
人間て都合よくできてるんですね
| 固定リンク
« 春宵十話 | トップページ | サラダリヨネーズ »
コメント
ドーパミンの作用って相続を上回るものがあるんですね.
なるほど。確かに.
塞ぎ込みだった母を、1時間半もかけて親戚宅に連れて行き、生まれたての赤ちゃん見たら
めっちゃ元気になって疲れ知らずでした。
積極的に、嬉しいと感じることは取り入れた方が良いんですね.
投稿: うどん好きのあゆ | 2021/07/23 10:59
人間の心と体はしっかりと結びついていることがわかります
楽しいことは積極的に参加して
嫌なことからは逃げるように生きていきます
投稿: ひろ | 2021/07/23 11:47