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2021/07/26

遡る

ずっとむかしから大事にしてきた施術手順が「さかのぼる」という作業

お話を伺う段階でまず痛い場所を教えてくださるのですが

その部位への直接的なアプローチはもちろんするのですが

それよりも大事なのは痛みが出るまでの道のりだったりします

 

それがわかればプロってところですから

意外に本人さんは気づいておられません

これについてはほとんどの方が感じておられるのは痛みの本体だけ

ところが痛みをどうにかしようと考えるならば

川の下流から上流にさかのぼって湧き水の出ているところにたどり着かなければなりません

何となれば川の水をくみ上げてもまた上流から水が流れてくるからです

 

非常に抽象的なお話になりましたが

具体的にはお一人お一人ケースが異なりますので

普遍的なものがないから厄介だと言えそうです

場合によっては過去にさかのぼらないといけないときもありますので

ドラえもんにお願いしたいところではありますが

想像力でそれを補うしかなさそうです

エビデンスのかけらもない作業ですが

エビデンスの使い分けは必要です

 

この間も肩が痛いと言われる方がいて

よくあるところのいわゆる五十肩とはちょっと違うパターンでした

結局一番時間を割いたのは胸郭をメインとする体幹と

対側の臀部に問題があり

そこを弛緩できたら肩の方も次第に緩んでいきました

多分よくある五十肩のパターンに当てはめてたら気づかないこともあったかもしれません

 

さかのぼるという作業をしているから問題点の抽出も上手くいったのだろうと思います

面倒ですがこういう地味な作業が役に立つこともけっこうあります

 

 

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