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2021/04/15

手ごたえ

先月から上手くいかないケースが何度かありました

普段から百発百中で上手くいくわけではありませんが

そういう意味ではなく手技療法で扱えないケースが何軒かあったということです

 

病院で腰椎椎間板ヘルニアだと言われた方が施術を受けて楽になるということが何度もあります

いつも申し上げている通り

ヘルニアと痛みが関係しているのはわずか3%だそうで

逆に言えばヘルニアと診断されても痛みと関係ないのは97%という単純計算になります

現実的にはもっと考えるべきことはたくさんあるはずですが

私が考えているのは実際にヘルニアが画像所見で認められたとしても

それがヘルニア由来だとは限らないみたいです

そしてもっとも大事なのは手技療法で扱えるのはヘルニア由来の痛みではないこと

またまた逆に言えばヘルニア由来の場合手技療法ではどうしようもないわけです

 

20210414_140006690

(画像:骨盤と仙腸関節の機能解剖)

これがヘルニアの画ですが

ご覧の通り椎間板中央の髄核が飛び出して

(黄色の)脊髄を圧迫しているのがわかります

この画像は一つの背骨の部分を輪切りにした画像ですが

実際は腰椎の骨の内側で起こっている現象です

この状態を手でどうやれば切り取ったりへこませたりできるというのでしょう

私が考える限り外科手術で切断するしか方法はありません

 

例えこのように髄核が飛び出していても

痛みとは関係ない場合や程度もあるようなので

私らが触って痛みが消失するケースもあるのですが

たいてい医師の診断で手術が必要だと言われた場合

確証があってのことなので我々の出る幕ではありません

 

最初に申し上げた「上手くいかないケース」というのは

医師が手術が必要だと診断されたケースだったのです

ところが手術が怖いからといって腰痛館に来られたのですが

いつもならそれぞれの技法で何らかの手ごたえがあり

一つ一つの手ごたえの積み重なりで想像している結果が得られるのです

私の頭の中では最初からある程度筋書きが決まっているような感じです

ところが上手くいかない場合というのは

そういう手ごたえがまったくなくすべて空振りに終わる感覚があります

しばらく施術するうちに「これはおかしい」となるわけです

で、よくよく聞いてみれば手術しか方法がないとまで言われたそうです

本音をいうと「そりゃアカンわな」と思うわけです

 

もちろんそのあともきちんと説明して

どうして手技療法ではどうしようもないかをお話して

もう一度医師の説明をお聞きになるように促すのが

私にできる一番の方法だということ

 

別に私でなくても誰が治してくれてもいいはずです

そう考えれば選択肢は広がり

ベストに近いものを選ぶべきだと思います

そういう意味では上手くいかないケースにも意味はあるんじゃないかと思うのです

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

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