第1感
第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい マルコム・グラッドウェル
ネタを仕入れるために読みました
筆者の本は「天才 成功する人の法則」も読みましたが
世界で最も人気のあるコラムニストという肩書は伊達ではありません
科学的な研究結果を紹介しながらの論説には説得力があります
ゴリゴリの専門家よりも広い角度からの見解が紹介されていますので
偏りがないのもこの本の特色かもしれません
様々な研究を整理整頓して表現されることに長けているんでしょうね
さて本題ですが
「思い付き」と「長考」が意思決定のプロセスであり
「ファスト思考」と「スロー思考」という対立概念が多くの人が論じています
フツウに考えるとじっくり考える「ファスト思考」の方がよさそうにも思えますが
意外にも本書は「ファスト思考」推しで展開されていきます
もっとも只々最初の思い付きの問題点も指摘したうえで
どうすればファスト思考で正しい答えに導くかという
訓練的な課題も紹介しています
ファスト思考とスロー思考の対立に関しては
何冊か本を読みましたが
どの本も二つの概念を対立するものとしては扱っていません
むしろ使い分けとそれぞれの問題点はきちんと指摘されたものばかりでしたので
一見矛盾しそうな内容ではあったんですが
ちゃんと読めば同じことを言われていて
見る角度の違いだけの問題のようです
もっとも大切なことはファスト思考でもスロー思考でも
場面を読んで使い分けすることと
それぞれの思考パターンでも正しい答えを導き出す能力を身につけることが必須
最初の思い付きといっても的外れなものはダメに決まってます
一つ言えるのは両者ともに修練が必要だということ
私も修練の手がかりを見つけるために
類似の本をもう一冊買いました
これから読むことにします
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