行動経済学
自分の行動は常に冷静で客観的でありたい
いつもそう願うわけなんですが
冷静な顔をして腹の中ではカッカしている
そんなことがよくあります
冷静であらねば誤った選択をしてしまうことも多く
後々の後悔につながることは何度も経験し
常に言い聞かせてはいるんですが
結局、冷静で論理的で客観的なつもりでした判断は
実は感情に流されてのものであり
後出し的な理屈は事後承認で自分を納得させているだけにすぎません
本書は合理的な考えがどのようなバイアスでゆがめられているか
多くの頭の中の障害物によって進む道を間違える
バイアスの見本市みたいな内容になっています
専門的な内容なんですが具体的な例示がわかりやすく
こうも簡単に人の考えは歪められていくものかと感心しました
で、最終人の行動は感情ありきで決定されるものだという内容です
ただ現実的に感情の赴くままに流されることを容認してしまえば
その間違いの程度も著しいものになりかねませんので
All or Nothign のような捉え方をしてしまっては身も蓋もありません
そうかと言って本書で紹介された要員を一つずつ潰しているほど
長考ばかりもしてられませんのである程度の過ちも
人間らしいものと割り切らないと生きてはいけないだろうと考えます
ただ本書で書かれているように必ずしも
論理的な思考が正しいとも限らないということだけでも理解しておけば
思考パターンも増えそうな気がします
個人的には人の行動は無意識によって起こされ
それを容認するために思考が働くという
前野隆司さんが提唱される「受動意識仮説」と
大いに関係する話じゃないかと考えました
そういう点で「感情」と「無意識」って
その関係性を考えてみたら面白いかもしれません
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