ユダヤ人最高の知恵
かつてユダヤ人に仕事を奪われることを危惧したヒットラーは
ユダヤ人に迫害を加えたことは有名な史実ですが
裏返しにみればその能力の高さに怖さを覚えてとも言えます
事実その人口のわりにユダヤ系の偉人は多いと聞きました
そしてその秘密はユダヤ教の教えにあるとのこと
それで興味を持ってこの本を読みました
本書はユダヤ教の教えを解説したものだと思って読んだのですが
その期待とは違いユダヤ教の教えを基にした筆者の体験談が中心になります
まあ、書かれている内容は納得のいくものなのですが
ユダヤ教の教えについての解説はありません
それでも面白かったのは多くの宗教がそれぞれの価値観を
信者に説くようなイメージがあるのですが
ユダヤ教の教えは全く違ったもので
何が正しいのか自分で考えろというところ
だから共通した価値観を共有するのではなく
考えた結果が個々で違うという点
常識を疑うとか人と同じことをするなとか
逆転の発想が多かったという点が
私が知る宗教観とは雰囲気が違います
さらにその結果は自己責任ときたもんですから
必ずしも幸せを保証してくださるというわけではないようです
こういう発想で世間を生きていたらたくましくなるのも当然
要するに考え抜けというのが一番のポイントのようです
本書では宗教的なことはほとんど解説はありませんが
ユダヤ教の神様はすごくシビアで現実主義的であることは間違いなさそうです
ほとんど宗教には興味がありませんが
こういう発想は大好きです
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