ことわざ比較の文化社会学
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ことわざとは風刺や教訓・知識などを盛り込んだ言葉です
それが世代世代に受け継がれていく古い言葉という定義になります
流行言葉がすぐにその命を失ってしまうのに対し
ことわざは何百年と生き残るものもあります
本書を読んで感じたのは時間軸の長さのみならず
国境を越えて文化の違いさえ越えた共通の価値観であることがわかりました
単に英語や仏語との似通ったことわざが存在することにとどまらず
ことわざの持つ教訓などが現代の社会問題に見事に当てはまることを知り
それぞれの社会問題の本質が見えてくるような気がしました
筆者の社会文化学者としての見識に広さに圧倒されると同時に
そういった問題をひと言でピタッとはまる言葉があることに驚嘆しました
社会問題や世相を評論する筆者の意見だけでも読みごたえがあるのですが
それをことわざという切り口で読み解いていくという
今までに類を見ない構成は
浅瀬から深い海に誘われるような感覚を覚えました
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