すべり症
(画像:専門医が治す 腰痛)
背骨は一個一個がバラバラの骨から成り立ちます
しかし本当にバラバラだと脊柱としての役目は果たせません
だから前縦靱帯と後縦靱帯が前後からホールドして
動きを担保しつつ安定性を維持します
ところが加齢により椎間板などが変性し
しっかりとホールドできなくなり
背骨が前後にずれることがあります
そういう症状をすべり症といいます
右の図のように突起と椎体が骨折してしまう腰椎分離を伴うケースもあります
私が先ず病院で受診することをお勧めする理由は
こういう骨折を伴うケースは我々が扱うべきではないからです
ずいぶん昔の話ですが、私の母親が元気なころ
腰痛が起こり何度か施術しましたが
一向に治る気配がありません
これはおかしいと思い病院でレントゲンを撮ってみると
腰椎分離が見つかりました
これでようやく納得したものでした
すべり症は背骨が前後のずれるわけですから
場合によっては下の図のように脊髄を圧迫することもあります
いずれの場合も加齢や疲労などで
腰椎を支える機構のバランスが著しい低下がそもそもの原因になりますので
アプローチの仕方もそういう視点で探っていかなかればなりません
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