内転筋
恥骨筋
短内転筋
長内転筋
薄筋と大内転筋
(画像:動きの解剖学Ⅰ)
先日、夜中に内転筋がつりました
午前3時ごろでしたがあまりの痛さに目が覚め
そのまま眠れず朝を迎えました
その後2日間痛みが続きました
痙攣であそこまで痛かったのは生まれて初めてです
いつも「内転筋」と気安く呼んでいますが
上の図の通り5種類あって正しくは「内転筋群」と呼ばないといけません
ふだん十把一絡げの扱いをしていますが
内転筋には重要な役割があります
教科書通りに言えば大腿部を内側に寄せる動きをするのがメインで
あと股関節の屈曲であったり内旋・外旋もします
薄筋は二関節筋で股関節の屈曲にもかかわります
たぶんその時の痛みは股関節から膝の近くまで痛かったので
薄筋が痛みの中心だったようです
原因がランジであることは間違いなさそうです
中断していた筋トレもようやくペースを取り戻し
バックランジの歩幅を広くとったので
薄筋にエキセントリックな負荷がかかっていたのでしょう
閑話休題
内転筋群が5種類もあるのは重要な役割を果たすのに
それだけきめの細かい働きは要求するから
違うタイプの似たような筋肉を複数設けたと考えています
その重要な働きとは体幹の安定性だと思います
胴体は二本の脚の上に乗っかりますが
常に二本の足が不動で体幹を支えていることはむしろ稀です
歩いているときなんかはどちらかの足で全体重を支えないといけません
その際に軸足は体幹の中央に入らないと身体全体が倒れてしまいます
片足で立って足底が身体の重心の外側にいたら倒れてしまうのは容易に想像がつきます
しかも案山子のようにピンと張った竹の一本足ならいざ知らず
人間の足は股関節・膝関節・足関節から足底の様々な関節が曲がったり伸びたり
実に複雑な動きを見せます
それら一連の動きの中で常にいいポジションをとらなければいけないわけで
頭で考えながらマニュアルでいい位置を探しながらやってたらおかしくなりそうです
有難いもので脳の神経回路の横のつながりで
一歳ぐらいの時にそれら一連の動き方は脳の中にプログラムがあるのです
そしてそれを体現してくれる各種内転筋の働きは
私レベルの知識では説明もできませんが
間違いなくこれらの内転筋群や大腿部・臀部の筋肉が協調しあって
転ぶことなく歩くことができることは間違いなさそうです
不幸にして脳に損傷があって神経回路が壊され
それぞれの筋肉の協調性を失ったり
老化で筋力が著しく低下したとき
歩きづらさを覚えるのはよくご存じのはず
激しい痛みに襲われた翌日
久しぶりに内転筋を調べてみた時
ふとそんなことを考えてみました
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