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2020/11/08

密航

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密航 佐井好子

ジャケットのイラスト、アルバムタイトル

これだけでただの音楽ではないことが想像できます

浅川マキや山崎ハコなど異色のシンガーの臭いがプンプンします

 

1976年のアルバムなんだそうですが

当時キャンディーズや山口百恵が好きだった私にとって

この世界は無縁でした

 

初めて聞いたときいきなりシタールやタブラの音色が響きます

インドからの密航がテーマなんかいなと思ったのですが

澄み切ったボーカルは逆に意表を突かれました

たいていこういうのはハスキーボイスと相場が決まっているのですが

意外に本格派のボーカリストでギャップを感じました

 

聴いていると中身は普通のアレンジなので

最初に一発かまされた感じが残りました

それでも彼女は作詞家ではなく詩人

歌われる歌詞は抒情的なポエムって感じ

抽象的で現実の世界とは乖離した世界観が広がります

 

聞き終わって結局何だったんだろうという感じは否めません

でも間違いなく言えるのはこの世界観に引きずり込まれたら

抜け出せない予感はします

 

昭和の時代らしい独特の音楽かもしれません

 

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