密航
ジャケットのイラスト、アルバムタイトル
これだけでただの音楽ではないことが想像できます
浅川マキや山崎ハコなど異色のシンガーの臭いがプンプンします
1976年のアルバムなんだそうですが
当時キャンディーズや山口百恵が好きだった私にとって
この世界は無縁でした
初めて聞いたときいきなりシタールやタブラの音色が響きます
インドからの密航がテーマなんかいなと思ったのですが
澄み切ったボーカルは逆に意表を突かれました
たいていこういうのはハスキーボイスと相場が決まっているのですが
意外に本格派のボーカリストでギャップを感じました
聴いていると中身は普通のアレンジなので
最初に一発かまされた感じが残りました
それでも彼女は作詞家ではなく詩人
歌われる歌詞は抒情的なポエムって感じ
抽象的で現実の世界とは乖離した世界観が広がります
聞き終わって結局何だったんだろうという感じは否めません
でも間違いなく言えるのはこの世界観に引きずり込まれたら
抜け出せない予感はします
昭和の時代らしい独特の音楽かもしれません
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