よくなるまでの時間
わりとよくあることなんですけど
腰が痛くて腰痛館に来られて
帰るときに痛みが治まっていないことがあります
きっと失望されているだろうなと思うわけですが
私自身はあまり気にしていません
なぜならば多くの方は翌朝になればある程度楽になることを知っているからです
もちろん施術後すぐに楽になる方もいますが
私がやっている施術は治すことを目的としているわけではなく
あくまでもその方の自然治癒力を発動させることを目的としているからです
そういう理屈になるとむしろ施術が終わった後から
身体の機能として治療が始まるということになります
だから施術が終わってから時間をかけて治っていくわけで
その人の悪い箇所の多さ、悪さの程度、さまざなまつながりによって
よくなるまでの時間は異なるのが当然なんです
厚みのある大根と薄い葉物野菜で
味がしみこんでいく時間が異なるのとそっくりで
太い大きな筋肉と細くて小さい筋肉とで
弛緩に要する時間が異なるような感じです
私ができることは血液の循環をよくしたり
関節を取り巻くアライメントを修復したりするのですが
そこから身体が治る方向に動いてくれるのです
「治る」という結果は同じでもこういったややこしい言い回しをするには理由があります
もし私自身が治せると思っていると施術の本質を見誤ることになりかねないからです
私にはできることとできないことがありますが
当然できることの組み合わせで施術を進めます
私が直接的に治すつもりで施術をすると
できないことでもやってしまいそうな気がします
理性を失い「下手な鉄砲」を数多く打てば
たいてい余計に悪い結果を導き出すことになります
無理してできないことをやって失敗するくらいなら
できることを少しずつ積み重ねて
時間がかかってもいい結果を出す方がいいと考えています
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