運動単位
昨日紹介した「トレーニングをする前に読む本」に
運動単位やサイズの原理の解説がありました
これも昔々にお勉強していたことです
運動単位とは1個の運動神経とそれ が支配する筋線維の集団を言います
そして速筋線維を支配する運動神経はサイズが大きく
遅筋線維を支配する運動神経はサイズが小さいという解説でした
むかしこの話を聞いたとき考えたのは
遅筋線維を多く含む筋肉は姿勢保持の役割をする筋肉が主で
そういった筋肉はサイズが小さいがゆえに運動神経の数も多いことになると考えました
腰痛館に来られる方でもスポーツ選手を除いては
問題のある筋肉はたいてい姿勢保持の筋肉が緊張していることが多く
これらの筋肉の緊張を解くのは容易ではありません
こういったことが運動単位の問題であるとするならば
カウンターストレインなんかは筋紡錘に利かせることがその作用機序となるわけですが
姿勢筋は運動単位が細かく利かせないといけない運動神経の数が多いということになります
ならば技の精度が下がるのも無理がないと考えました
脊柱起立筋にはこの技が効きづらいのは細かい筋肉群だからだと師匠に教わりましたが
同じ理屈は運動単位が細かい遅筋線維が多い筋肉にも同じことが言えるのではないかと考えました
土台、生半可な知識での考察ゆえに
大きく欠落した部分や勘違いもあるかもしれません
その辺のところはご指摘があれば素直に考え方を改めたいとは思いますが
何となくでもカウンターストレインが効果的な部位とそうでない部位があるのが
こういうそれぞれの筋肉の特性にあるならば
用いる技法の選択や組み合わせによっても施術の結果が変わるのではないかと
考えた大昔の話を思い出しました
ま、人の身体は奥が深いってお話です
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