関節の安定性と可動性
施術をするとき意識してみているのは
関節の安定性と可動性です
スポーツで早く力強く動かすためには相応の筋力が必要です
それだけでいいのかといえば違います
むしろ大きな動きをするための前提条件があって
それが安定性であり可動性です
自動車や自転車の車輪なんかを想像すると分かりやすいですが
車輪が早く回るときにはかなりの力が車軸にかかることになります
その際にもし車軸が何らかのトラブルで曲がっていたり
あるいは斜めになっていたらどうなるでしょう
車はまっすぐに走れないかもしれませんし
回数を重ねるといつかは故障につながります
人の身体も同じ理屈があてはまります
安定性や可動性が喪失したら
筋力・協調性が低下しコントロールが悪くなります
アスリートでも筋力ばかりを追い求める人がいますが
関節の安定性や可動性を気になさらないと
いずれ故障につながるケースが多いようです
筋力アップに比べて地味な作業が多いので
やりました感が少ないのでついついおざなりになってしまうのではないでしょうか?
それと人の身体はなかなか出来が良くて
本人の意識とは別で不安定な状況では筋力を抑制して
安定性の確保に走ります
何となく急に今までの力がでなくなったとき
こういう機能が働いているのかもしれません
逆に言えば力を出し切れた実感があるとき
関節の安定性と可動性がいい常態と捉えてもいいかもしれません
このように大きく早く動かないといけないアスリートの場合
わりとハッキリと動作にでるのですが
同じことはアスリートではないフツウの人にも当てはまります
普段これといって運動もしない人は
激しい痛みが出だして初めて異変に気付くものです
しかも長期間の生活習慣が原因ですので
長引くのが厄介なところです
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