靱帯
筋肉はたんぱく質を主成分で伸縮性があるんですが
靱帯は軟骨と同じようなコラーゲンが主な成分ですから
ほとんど伸縮性がありません
筋肉が動くことを目的とするのに対し
靱帯は関節をほぼ固定する安定性を目的とするのですから
あまり動いてもらっては困るわけです
しかし柔軟性のなさゆえに過度な衝撃に対しもろい面を持ちます
急激に強い力がかかると靱帯が伸びることもあるのですが
本当は伸びているのではなく組織の一部が損傷しているのです
骨折よりも厄介なのは完治が難しく
治ったと思っていても全く元通りになっていないことが往々にしてあります
靱帯の損傷はスポーツでは多く
捻挫・肘痛・膝痛など靱帯に問題があるケースが少なくありません
交通事故などでムチウチもありますが
これも靱帯の問題となります
こういったケガの場合長期的にみれば
治ったと思っていても症状がでることもあり
非常に厄介です
野球のピッチャーの投球障害で肘を痛めることがありますが
日本の場合小中学生がトミージョン手術を受けるケースが相当数あるそうで
むしろプロ野球の選手よりも子供の方が数が多いというのは驚きです
もちろん難治性の障害ですので
才能のある子供たちが将来的にプレーできなくなる場合もあると聞きます
近年高校野球で投球数の規制が入りましたが
問題はもっと手前にあるようです
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