椎間板にかかる負荷
(画像:カパンディ 関節の生理学)
椎間板というのは背骨の間にある線維軟骨で
ゼラチン状の髄核とコラーゲンを含む線維輪から成り立ちます
その役割の一つが椎骨にかかる衝撃を吸収すること
つまり弾力性がありクッションの役割を果たします
逆にいえば弾力性があるから骨が砕けないように椎間板が圧縮されるわけです
それが椎間板ヘルニアになる理由にもなります
ヘルニアも骨折もイヤだけどあえてヘルニアになってまでも背骨を守ろうとしているわけです
これぞ究極の選択といったところではないでしょうか?
一般的に言われているのは100㎏の重みがのしかかったとき
健常な椎間板は1.4㎜扁平化し横に広がります
ところが椎間板が病的な場合
100㎏の加重で2㎜扁平化し
負荷がなくなってももとの厚さに回復することはないそうです
突然ヘルニアになり激しい痛みが生じるというわけではなく
長い時間をかけて右の図のような病的な椎間板になることが多いようです
中でつぶれて丸みを失った椎間板は
背骨が動くときに移動して重心を移すこともできなくなるので
この段階で動きに支障をきたすことになります
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