椎間板ヘルニアのメカニズム
金曜日に椎間板の動きについてお話をしましたが
髄核の動きこそがヘルニアの原因となることもご説明しておきます
(画像:カパンディ 関節の生理学)
この間ご説明した通り背骨の動きに合わせて髄核は骨の動きとは反対方向に移動するのですが
一つの関節ではなく身体全体を考えた時
椎間板には体重という負荷がかかっていることを忘れてはなりません
座布団のようなクッション的役割も果たす椎間板ではありますが
フカフカの座布団もいつしかせんべい布団のなるかのように
椎間板も変性を起こすようになります
以前はスムーズに移動していた髄核も上の図のように髄核がちぎれるようになり
線維輪を突き破りその先にある脊髄に圧迫を加えることもあります
これが椎間板ヘルニアというわけです
ひと月ほど前に頚椎症になり頸椎椎間板ヘルニアの疑いもありましたが
本当にヘルニア由来の痛みって気の毒なほど痛そうなんですが
まさかわが身に起ころうとは夢にも思いませんでした
結局MRIを撮ってもらって何もなくて
後日自分でいろいろ探っていたら肝臓に問題があり
内臓マニュピレーションを施したらあっさり治りました
ホント笑い話にもなりませんよね
呑みすぎには気を付けないといけません
実際問題ヘルニアと痛みとの関係はあまりないことも最近分かってきましたので
画像所見でヘルニアが見つかっても慌てる必要はないみたいです
病院でヘルニアが見つかった方でも腰痛館にお越しになられ治るケースもありますが
あれは椎間板ヘルニア以外の原因の腰痛だからこそ治ったのでしょう
図を見てもらってもわかる通り
背骨の裏側に飛び出したヘルニアをどうして元に戻せるというのでしょう
この絵にはありませんが棘突起もあるし
筋肉や靱帯がびっしりあるところでそんなところまで手が入るわけでもありません
だから本当にヘルニア由来の痛みの場合
少なくとも私に治せるはずもありません
椎間板、特に髄核の動きは高い構造とと機能のたまものではありますが
それゆえに不具合が起きた時は大変なことになるわけです
| 固定リンク
« ヘンデル 合奏曲集 | トップページ | 大掃除 »
コメント