腰椎の構造
グレイ・クックが関節には可動性重視のものと安定性重視のものがあり
大まかにいえばそれらは交互にあるというようなことを言われていました
けっこう納得のいく理論なんですが
大切なのは可動性の高い関節に制限を受けると
安定性の関節のしわ寄せがきて症状が出やすいということを言われてました
腰椎の椎間関節は安定性の関節だと言われています
腰椎は脊椎の中でも大きな骨ですから一見動きやすそうに見えて
実は安定性の関節だったりします
伸展・屈曲はまだしも回旋は苦手
腰椎の突起が一つ上の腰椎の回旋運動を邪魔してあまりねじれない構造になっています
スポーツで腰をひねる動きがありますが
実は実際にねじれているのは股関節であったり胸椎だったわけです
腰椎はその中間にありますから腰をねじるイメージになりますが
実際には腰椎の動きは小さいものです
背骨の一番下にあり体重を受ける部分でもありますから
可動性よりも安定性を求めたのでしょう
それで問題となるのは可能性の関節が制限された場合
安定性の関節に負担がかかり症状が出やすいという視点はとても重要になってきます
つまり股関節や胸椎の動きが制限されると腰に負担がかかり
腰痛になりやすいという理屈になります
だから私の施術パターンには腰痛をとるため
胸椎や股関節に対するアプローチが欠かせません
腰痛だから腰ばかりを触るのではなく
その前後にある可動性の高い関節にも大きなヒントがあったりします
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