腹横筋
(画像:カラー図解 筋肉のしくみ・はたらき辞典)
腹筋といえば腹直筋を思い描く方が多いですが
腹筋は数種類あります
その中でも腰痛関連の腹筋といえば腹横筋が真っ先に思い出されます
文字通り腹に横にある筋肉で腹巻のような形で
腹直筋につながります
今ではNGとなりましたがむかしは腰痛は腹筋と背筋が弱っているのが原因だと言われ
シットアップをする人もいましたが
フツウに考えたら背骨にかかる負担も大きいことから
悪化させることも少なくありません
実際に腹筋背筋を鍛えるように言われて
すごく悪化させて腰痛館に駆け込んでこられた方もいました
今でもそんなことを言う人がいるんだなと変な感心をした覚えがあります
知識をアップデートしないとこういうこともあったりします
近年、体幹運動が広まってきたように思いますが
体幹を安定させる筋肉の一つとして
この腹横筋も対象となります
自転車や車のタイヤの空気圧が下がると車体が不安定となります
腹横筋はお腹の空気圧を上げることで体幹を安定する働きもあります
むかしの人はさらしを巻いて働くこともありました
腰痛の人が骨盤ベルトをするのも
お腹の空気圧を上げることで体幹を安定させるのがその目的です
私がこの世界に入ってきたころはまだそんなに
腹横筋の重要性がいわれることもなかったんですが
ここ20年程で注目の的となりました
医学の世界のみならず最先端の知識は常に変わっています
だからこそ進化があるわけですが
常識が非常識に変わるまでそんなに時間を必要としません
積極的にアップデートしないということは不作為に退化しているのと同じです
何年たっても身体のことは新しい情報が入ってきます
私がかつて常識だと思っていたものがどれだけ残っているのでしょうか
腹横筋はそういうことを最初に気づかせてくれた筋肉かもしれません
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