うつも肥満も腸内細菌に訊け!
以前紹介した「消化管は泣いています」に引き続き
同じような本を買ってしまいました
しかしこれら2冊はそれぞれ読んでよかったです
テーマは同じような感じではありますが
本書は研究者ではなくライターなので
書き方が私にも理解しやすく
それでいて細かい専門的なことよりも
幅広く多くの研究を紹介している分だけ
全体像を見るにはうってつけの一冊だと思います
腸内細菌のことを解説すると同時に
現代社会において具体的な難病について
腸内細菌という切り口から様々な取り組みを紹介されています
うつ病・パーキンソン・認知症・自閉症そして肥満
それぞれ様々な治療法が研究されてきましたが
それらは決して大きな効果を得たという雰囲気ではありません
腸内細菌の研究はまだまだ歴史が浅く
未知の部分も多いようです
しかしながら近年にわかに注目されているのも確かだと思います
メディアでビフィズス菌などのことが取り上げられるのは
ヨーグルトの宣伝だと思っていたわけですが
研究が進むと彼らの大きな力と脳との関係性が
次第に明らかになりつつあります
盛んにヨーグルトの宣伝で名をはせた腸内細菌も
皮肉なものでヨーグルトを食べれば丸く収まるというものでもなさそうです
日本人には日本人に合った食の中から摂取した方がいいとの意見もあります
なにせまだまだ分かっていないことの方が多いみたいですから
「〇〇を食べたら身体にいい」という次元の話でもないみたいです
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