消化管は泣いています
「腸脳相関」この言葉に興味を持って自分なりに勉強したのは十数年前
うつ病なども腸と関係するのではないかと考え
そういうアプローチもよくしていました
ある精神科医にうつ病と腸の関係を聞いたところ
「関係ない」との返事が返ってきたこともありました
私の知らないうちに「腸脳相関」についての研究はすごく進んでいたようで
数か月前にある医師がYoutubeでうつ病だけではなく自閉症までもが
腸内フローラによって引き起こされるというお話をされていたので驚きました
腸内細菌の様子で性格まで決定されるというから唖然としました
漠然と「腸脳相関」という言葉と何となくのつながり程度しか情報がなかったところに
いきなり腸内フローラというワードが飛び込んできたからさあ大変
むかしに置き忘れてきたお話がそんなに進んでいたとは知らず
いろいろ探したところ本書に出会いました
悲しいかな専門家が専門用語を使って解説されているので
漢字だけ飛ばして読んでいるような感じでした
でもハッキリ理解できたのは腸脳相関の肝の部分は腸内の細菌にあったこと
訳が分からず使っていた「善玉菌」って短鎖脂肪酸を作り出す細菌であることを知り目からうろこ
今年に入って注目していた短鎖脂肪酸がこういう形でつながっていたことは嬉しい限りです
かつては「要らない臓器」扱いだった虫垂も
腸内フローラにとっては重要な臓器だったわけです
もちろんこういった研究はここ何年かで盛り上がってきたようなので
具体的な取り組みも始まったばかりといったところでしょうか?
でもこういった研究が進むことで
うつ病・自閉症・パーキンソン・ガン・糖尿病・認知症など
多くの難病に光が差し込むかもしれません
本当に難しい本でした
それに懲りずこういう本をもう一冊買いました
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