マインドフルネスの教科書
以前マインドフルネスの本を読んだことがありますが
その時から感じていたことはヴィパサナ瞑想と何がどう違うんだろうという点です
元々の出どころも仏教由来ですし
自分自身や出来事を主観というフィルターを通さず
正確に見るというところはほぼ同じ
本書を読んで一番助かったのがここ数年の疑問があっさり氷解したことです
ブッダの手法が東南アジアに伝わりヴィパサナ瞑想として伝わり
同じ手法が20世紀にアメリカに伝わって出来たのがマインドフルネス
冒頭にそういう解説があったので納得がいきました
ちなみに日本に伝わるときには禅という形で伝わっています
道理で似たようなことをしているはずです
アーナパーナサティというのを読んだこともありますが
こちらも同じように解釈してよさそうです
本当にいいものなら名前が変わっても自然と伝わるのは世の習い
そう考えれば単なる宗教的な意味合いではなくても
ブッダが残した偉大な知恵が広く伝わったということなんでしょう
今頃は高校野球の名門チームでもマインドフルネスをやっているところがあると聞きます
さて本書の内容ですがとにかくわかりやすい
専門的な知識がなくても誰もが実践しやすい解説と
納得のいく表現が見事です
仮に学術的な書き方であったとしても
心の中まで染み込まねばただの上滑りの知識に終わってしまいます
そういう点で初めてマインドフルネスに触れる方にはお勧めしたい本です
世界中が不安の飲み込まれている今のご時世
この本を読めば心の平和が取り戻せるかもしれません
| 固定リンク
コメント