癒す心、治る力
初めて読んだのは15年以上前のこと
思うところあってもう一度読んでみました
むかしはオステオパシーに対する記述が嬉しくて
それを中心で読んでいた記憶がありますが
以前よりは全体を見渡すことができるようになっているようなので
少し興味を持つポイントも変わってきたように思いました
本書の一番いいところはバランスの良さだと思います
妙な医療否定本でもなく様々な方法論のいいところを偏見なく紹介してある点
著者の懐の深さを感じずにはいられません
単なる治療法の羅列ではなく人の心と体に対しての考え方にもしっかりとした哲学を感じました
「治療」と「治癒」をしっかりと定義づけることで
原則的な事柄と例外的な事柄が明確になりました
再び読んでみると筆者の考え方は
私に大きな影響を与えたのは間違いなさそうです
普段私が考えていることと全く同じであるということは
むかし読んだこの本に洗脳されたということのようです
いつもクライアントに「私が治すのではありません」と申し上げているのも
本当に治すのは本人の治癒力そのものであって
私の施術はあくまでも治癒力が大前提となり
治癒力の補助的なものであるべきだと考えているからです
どうやら私はまんまとアンドリュー・ワイルの考えに洗脳されてしまったに違いありません
前に読んだころは知らなかった心理の問題なども
ずっとずっと前から着目されていたんですね
今では多くの方にウォーキングをお勧めしていますが
この本にもちゃんとそれが書いてありました
1995年に出された本ではありますが古さは感じません
それはおそらく真理が書かれているからです
今更ながらにスゴイ本です
また20年くらい先に読んだら違う発見があるかもしれません
そのころに現役で仕事してたらの話ですけど
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