仕事と腰痛
定期的にお越しになられる方の中で仕事が原因で腰痛になられた方は少なくありません
かつては私のそういうタイプではありましたが
立ち仕事をなさっている方やデスクワーク、車の運転をなさる方も結構いらっしゃいます
こういった方々は仕事の内容が違いますが
共通しているのは同じ姿勢を長時間しているというのはキーポイントになります
筋肉には無数の毛細血管が走っていますが
同じ姿勢を続けていると固まった状態に筋肉があり
その筋肉は収縮したままですので毛細血管も圧迫され
血液が流れにくい状態が続きます
筋肉というのはその伸縮がポンプ作用を引き起こし
血液の流れを促進します
だから動くということは疲れると同時に
血液の流れを促進し疲労をとるという作業も行われます
動き続けると結局は疲れますが
いくらかは疲労も取れているので
差し引きの疲労はいくらかは少なくなります
ところが同じ姿勢を続けるということは一定の筋肉(姿勢を支える筋肉)は
ずっと収縮したままになり疲労はたまる一方
疲れている筋肉とそうでない筋肉のバランスは悪くなります
だからこういう生活が何年も続けば
一定の筋肉だけ固まってしまい
悪い姿勢になり腰などが痛みだします
私がいつも言うのは労働は運動ではありますが
質の悪い運動ですので
質のいい運動を生活の中に取り入れることで
差し引きすることができるということです
具体的にはウォーキングやラジオ体操が
仕事で偏った疲れを血液を流すことで
疲労が取れやすい体になるということを申し上げています
どんな仕事でも終わるころには疲れます
だから帰ってから運動をするともっと疲れてしまうものと誤解なさる方も少なくありませんが
軽度の運動であれば疲労が取れやすい身体にセッティングして
それからお休みになると寝ている間に疲れが取れやすくなるわけです
私も会社勤めをしていたころ朝起きても全然疲れが取れていなくて
むしろ起き抜けが身体が冷えている分余計にしんどかった経験をしていました
それで最後には腰痛を引き起こしまともに歩けなくなったのが20数年前の話
それから反省して毎日軽い運動をして
疲労が抜けやすい身体造りをすると
朝も気持ちよく起きられますし
仕事をしていてもひどい疲労感に襲われることもなくなりました
30代後半が一番身体が辛くて、還暦前が一番元気というのも変な話ではありましたが
ハッキリといえるのは運動を生活に取り入れることで
20年かけて身体づくりができたからだと確信します
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