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2019/12/11

閃く経絡

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閃く経絡 ダニエル・キーオン

「ツボがある本当の意味」を読んで経絡の正体に興味を持ちこの本を購入しました

ツボ・経絡・氣といえば現代医学とは相いれない概念と考える方も多いことでしょう

実際にインチキ臭いことを言う人も多々おられます

 

しかしその実績や歴史から見ればその功績は無視できるものではありません

こういった概念を解き明かす知恵がまだ人類にはないだけの話で

いずれ何らかの形で西洋医学と東洋医学の統合的な考えが生まれるのではないかと期待しています

 

ここ何十年かで手技療法の業界では筋膜(ファッシャ)というものが注目されてきました

20世紀には骨格のズレがトレンドであり

21世紀にはファッシャがトレンドになっているのかもしれません

私もアナトミートレインという概念を勉強し

単体の筋肉ではなく筋膜に覆われた連続した有機体のようなものという発想に感銘を受けました

のちに「筋膜」という訳し方に問題があり「膜(ファッシャ)」というとらえ方が

大勢を占めつつあるように感じています

 

アナトミートレインでいうところの連続性のラインは

経絡の流れにそっくりだと感じておりましたが

それを裏付けるのが本書だと感じました

経絡というものがファッシャのラインとして存在するのであれば

ある程度腑に落ちる部分が出てきます

 

しかも面白いのは経絡というものが体表面を走るような図であらわされますが

けっこう具体的な部位に経絡の存在を表します

 

Part1では筆者の仮説を述べ

Part2では状況証拠的な論拠を述べ

Part3ではそれぞれの経絡についての解説があります

エビデンスという点ではいろいろ問題もあるでしょうが

こういった発想を基にして研究が進めば

いろいろ明確に分かってくることもあるだろうと思います

 

惜しむらくは私に東洋医学の知識がないこと

そして西洋医学の知識も相当怪しいこと

「なるほど!」という明確な感動もないまま

何となくわかったようなわからないような感じで読み終えたのは

私の浅学ぶりが露呈した格好になっています

 

ファッシャというものが登場してそこそこ長い期間が経ちましたが

まだまだ研究の余地がありそうです

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

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