月刊スポーツメディスン216
今月の特集は「投球制限の導入と今後の展開を考える」
このテーマはまさにタイムリー
先日も文科大臣が「夏の甲子園は無理」という発言をしたばかり
以前からこのテーマは議論されてきましたが
どうも従来のやり方を良しとする風潮があり
子供たちや学生の身体のことよりも他の価値観を優先させる方も多く
議論はされるものの一向に響いていない空気が支配的だと感じていました
ところが今回大臣の発言を受けて
11月29日に1週間に500球までの投球制限が決まりました
戦力差の拡大などを理由に反対していた人たちも
さすがにスルーできなくなったのではないでしょうか?
しかし今回の投球制限が果たして適切なのかはやってみなければわからない部分もあります
その検証にこの特集は大きな意味を持つかもしれません
医療現場では投球障害で手術するのは高校生や大学生よりも
小中学生の方がはるかに多いと聞きます
高校野球は注目されていますから批判も浴びますが
実態は少年野球の段階でそのような事実があるということも併せて議論すべきです
大人が才能ある子供をつぶしてしまっては
野球という競技自体の将来に暗い影を落とすことでしょう
今の子供が相撲をしなくなったように
未来の子供が野球に興味を持たなくなるかもしれません
すでに高校野球をする人口がこの10年で15%減少しているという事実をどうとらえるのか?
むかしのやり方に固執していると競技人口の減少を食い止められないかもしれません
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