自分で動ける 部下の育て方
にわかファンになったつもりはありませんが
ここのところラグビー関係の本を読む機会が増えています
筆者は元早稲田大学のラグビー部監督
前任者は日本ハムファイターズの清宮選手の父である清宮克幸氏
カリスマ監督の後に就任し前監督と同じことを期待されながらも
自らのスタイルを貫き大学選手権二連覇を達成された方です
「期待」というのはされる側にとってはうれしいものではありますが
時には迷惑なこともあります
自分を見失い本来の力を出せないことさえあります
サブタイトルに「期待マネジメント入門」とありますが
正しい期待のかけ方とそうでない期待をしっかり解説されているので趣旨が明確です
プロスポーツの世界でもファンによる「贔屓の引き倒し」的な期待をよく目にしますが
マネジメントする側の期待は選手に直接的な影響を与えます
VSS(ヴィジョン・シナリオ・ストーリー)という三つの要素を明確にし
監督と選手でそれを共有するという内容ですが
あくまでも選手のスタイル(特性)にあったものを両者ですり合わせるというところが大きなポイントになるようです
昨今、我々が若い時代にいた上意下達型の指導者が問題になることがありますが
それならば今の時代どのようにマネジメントすればいいのかわからない指導者も少なくないでしょう
結果を出している筆者のようなタイプの指導者が増えつつあるなかで
具体的なノウハウとして指針になりそうな内容だといえそうです
筆者の舞台がラグビーという競技ではありますが
ここで書かれたことは会社組織などでも同じやり方ができそうです
新しいタイプの指導者を目指そうとする人には必読の書です
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