身体のデザインに合わせた自然な呼吸法
アタックネットにブックレビューが掲載されました
こちらをご覧くださいませ
以前ご紹介した「アレクサンダーテクニーク完全読本」の続巻ともいえる本です
正直この本だけを読んでみても真の目的は理解できないかもしれません
訳者の言葉として「意識と無意識の架け橋が呼吸である」という一節がありました
これはとても重要なことで随意運動としての呼吸と不随意運動としての呼吸が存在し
後者は自律神経の支配で行われるます
ならば意識的な呼吸を介して無意識的な呼吸つまり自律神経に影響を及ぼすということが大きなポイントになります
すごく緊張しているときは深呼吸で息を整えようとします
それにより精神的にも落ち着き交感神経の過度な反応は収まり
心拍数もさがり落ち着いてくるということは
難しいことを知らなくてもやってしまいます
実際にはそんなに上手くいくもんでもありませんが
坐禅や瞑想などで呼吸を整えることで精神をコントロールするという修行もあるくらいですから
呼吸の効果は単に肉体的なことだけではなく精神面に影響を及ぼします
これがまさしく「意識と無意識の架け橋」となるわけです
そのためのアプローチとして自然な呼吸法をするというのが本書の趣旨であり
意外とそれができている人が少ないのは
毎日人の身体を触っている私にとって実感しています
日常生活のことなのであまり認識されていませんが
普段からちょっとした緊張をされていて
場合によっては寝ている間でも風呂に入ってくつろいでいるときにさえ
ほんのわずかな緊張が解けていないだろうと感じられる人は少なくありません
それが20年、30年と続けばさすがに身体に残る負担は大きなものとなって蓄積します
御大層なことであれば気づくでしょうが
微細ともいえる緊張であれば気づかないのも無理はありません
そしてその大きな蓄積を身体に感じるときは
激しい痛みであったり、動けないほどの倦怠感であったりすることが稀にあったりします
いったんそうなると私が一回や二回施術をしたくらいでもどうにもならず
本人も長期間苦しい思いを強いられます
私はアレクサンダーテクニーク自体に詳しいわけではありませんが
筆者が言わんとすることは仕事上で目の当たりにしています
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