心の潜在力プラシーボ効果
プラシーボ効果(プラセボ)とは偽薬のこと
薬の有効性を証明するとき本物の薬を服用したグループと
薬効成分のない偽薬を服用したグループでその効果を確かめ
優位性のある違いが認められることで薬の有効性が証明されます
ところが人の心と体は面白いもので
薬だと偽ってプラシーボを服用しても効果があったりします
時には本物の薬を凌駕することもあるんですから不思議なものです
本当に有効性が確認できないものでも治ったりすると
それはプラシーボ効果だということもあります
私個人としては治ったもん勝ちだと思ってますので
プラシーボであろうが治ればそれでいいと考えています
エビデンスがあっても治らなければそれだけのこと
ま、私の考えはさておき本書はプラシーボ効果が
どのような効果をもたらすのか
そしてプラシーボ効果はどういう機序で発生するのか
さらにプラシーボ効果の問題点は何かを
実際の研究データをもとに解説しています
プラシーボってよく使う言葉ではありますが
実際プラシーボのことを全然わかってなかったことが分かりました
プラシーボがエンドルフィンを生み
エンドルフィンはモルヒネと同じ鎮痛効果あるんだそうです
本書で一番興味深かったのはプラシーボが有効に作用する条件があり
それがなければ逆効果になる場合もあるというから
怖い要素も含んでいるようです
この本を読んで納得したのは私の施術を受けた人でも
けっこうプラシーボで治ってしまった人がいらっしゃるだろいうという点です
これは素直に認めないといけないと同時に
意識的にプラシーボ効果が生まれやすい条件を整えれば
下手な技法を覚えるようによほど有効だと感じました
本書を読んでプラシーボに対する考え方が変わりました
偶然起きるものではないようです
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