運動神経
運動神経という言葉は世間一般でも使われますが
どちらかというと「運動のセンス」みたいな意味で用いられます
スポーツをするとき素早い巧みな動きをすれば「運動神経がいい」なんていいます
ところが正式には「体や内臓の筋肉の動きを指令するために信号を伝える神経の総称」と定義されます
要は身体を動かすための伝達経路であって
内臓の動きのような不随意運動なんかも運動神経に支配されています
私が子供のころは「運動神経がない」なんて言われたものでした
大阪では「どんくさい」というのですが
背は低いし足は遅いし筋力もないしとくれば
運動能力としてはかなり低いレベルであったのは間違いのないところです
ところがそれでも中学に入りバスケットボールをするようになり
毎日クラブ活動で練習しているうちに
いつの間にか早く走れるようになり高く飛べるようになり
すばしっこく動くようになれました
よく運動神経のなさは遺伝だとかいう人もいますが
あれはまったくの誤解で運動習慣のない親のもとで生活していると
子供も運動習慣がないケースが多いだけで
誰もが運動をすれば運動神経は構築されます
結局練習を繰り返しすることで脳の神経回路が作られ
その数が増え、その結びつきが数多くなれば
神経回路の連携も強固になり
再現性も高くなります
当然脳だけで運動できるはずもありませんので
練習をすることでその動きに必要な筋肉も増えてきて馬力が付きます
余談ですが私がゴルフをしていたころ
タイガー・ウッズのフォームを真似て打っていたのですが
ボールは右へ右へと曲がり距離も出ませんでした
ビデオをフォームを映してもらったら
タイガー・ウッズのスィングとは似ても似つかないものでした
つまりはそのフォームを打つための筋肉もついてないし
神経回路も構築されていないわけですから当然の結果なわけでして
コンペの前日に打ちっぱなしで練習するだけでは
運動神経が作られていないのももっともな話です
小さなお子さんがボタンをかけられないとか
靴ひもを結べないとかも同じこと
一生懸命にやってもそのための運動神経が作られないうちはできないわけです
ところがそれでも何度も何度もやっているうちに
運動神経は作られいつの日か簡単にできるようになるものです
運動神経がないからといって諦めているのが
一番いけないことだと思います
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