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2019/08/19

肩甲骨から動かそう

ここ一年ほどいわゆる「五十肩」に対する施術で

肩甲骨に着目しています

五十肩は肩関節周囲組織の退行性変化を基盤として明らかな原因なしに発症し

肩関節の痛みと運動障害を認める疾患群と定義されています

簡単にいえば老化でわけのわからない肩の痛みってことになりますが

アプローチの切り口が多数あって

ローテーターカフや広背筋、上腕二頭筋などの筋肉

肩甲骨から上腕骨を結ぶ靭帯など

肩甲上腕関節や肩鎖関節のアライメント

数え上げたらキリがないくらい五十肩のときいろんなことを考えてしまいます

 

で、最近気になりだしたのが肩甲骨の動き

身体の後ろ側にあるので気にする機会も少ないかもしれませんが

現代人の生活において肩甲骨を動かす機会はあまりないんじゃないかと想像します

パソコンなどのデスクワークでは手首から先しか動かすことがありません

日常生活の中で肩甲骨から大きく動かす動きなんてほとんどありません

 

動きのないところは滑走性が悪くなります

毎日何人もの肩甲骨を触っていますが

年齢が上がればそれにつれて肩甲骨が癒着している方が増えていきます

 

五十肩といえば腕が上がらないというのが最も多い症状ですが

腕を最大に挙げるときは肩甲骨がスライドします

ところが癒着した肩甲骨では腕を目いっぱい挙げることができなくなります

それでも痛みがなければだれも気にしないのですが

本来の肩甲骨から肩関節の動きの連動はこの段階でバランスを崩します

そうなると大きな腕の動きをするときにも本来両者のバランスを整えて動かすところを

肩関節だけ過剰に動かさないといけなくなります

 

こういう状態が長年続くことで

筋肉の負担、関節のアライメント、靭帯にかかる負担

これらが状況悪化した積み重ねが五十肩の一つの要因ではないかと考えだしています

 

面白いもので肩甲骨の動きを私が誘導し

腕に対しモビライゼーションをすると可動域が改善し

痛みが軽減するのもわかってきました

もちろん長年積み重ねが原因ですから

一朝一夕によくなるものではありません

 

しかし普段から肩甲骨を意識的に動かしていれば

五十肩は防ぐことができるかもしれません

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

 

 

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