身体の芯まで温まる?
冷えというのは恐ろしいもので身体の機能を低下させます
その程度が著しいときは死に至ることさえありますから
冷えというものを甘く見てはいけません
冷えるという現象は部分的あるいは全体的に体温が低下するということですが
もう一つ血流が悪くなるというのも本質的な問題です
血液は体内をグルグル周ることで体温を一定化する役割を果たします
だから血液が流れてこなければそこの部分は次第に体温が下がります
実は外気温の低さで冷える場合より血液の流れが悪くなって冷えてしまう方が多いのかもしれません
とりわけ慢性の症状を抱えてらっしゃる方を見ていると
血液の流れが悪いのが中心的な問題ではないかと思ってしまいます
「冷えているからお風呂で温める」というのもわかりやすい考え方ではありますが
実は皮膚が熱を遮断するバリアーの働きをしますので
身体の芯まで温まるというわけではありません
皮膚の辺りが温かくなったのを芯まで温まったと誤認しているだけです
考えてもみてください
お風呂の温度が40℃だとすれば
その熱がすんなりと体内に入ってくれば
相当アブナイ状態です
インフルエンザで40℃まで体温が上がればどれくらい辛いか
想像すればわかりますね
変温動物と違い恒温動物の人間は熱の出入りを皮膚が妨げます
だからこそ真夏の炎天下でも死なないですみますし
氷点下の真冬だって体温を奪われずにすみます
だから都合のいいときだけ熱を体内に取り込むことはできません
私は冷えが原因である症状の場合
いかにして血流促進をするかを一番に考えます
それさえ上手くいけば後は勝手に身体の機能が治してくれる
そんな風に考えています
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