伸筋と屈筋
筋肉の分類もいろいろあって「姿勢筋と相動筋」
「ローカル筋とグローバル筋」
ひと昔前だと「インナーマッスルとアウターマッスル」こんな分類もありました
私たちにとって一番身近な分類は「伸筋と屈筋」です
読んで字のごとく関節を伸ばす筋肉は伸筋で
関節を曲げる筋肉が屈筋です
筋肉が自発的にできるのは筋肉を縮めることだけで
実は伸ばすことはできないのです
だから反対側に伸筋があってこれが縮むことで
屈筋は受動的に伸びるという仕組みになっています
こういった仕組みを利用した技法もあるのですが
人の身体は伸筋と屈筋のバランスで姿勢を維持し動くことが可能になります
老化したときに筋肉は弱体化し委縮しますが
その時により大きく影響を受けるのは屈筋の方です
もちろん伸筋も委縮しますが量的には屈筋の方がより委縮します
例えば腰痛のメカニズムにしても
大腰筋が委縮することで腰が曲がります
そうなると伸筋である脊柱起立筋は常に引っ張られた状態が続き
血流も悪くなり疲弊し発痛物質を生み腰痛になります
だからこの状態を改善するために背筋群ばかりをほぐしても腰痛は治まりません
本当の問題点は屈筋である大腰筋にあるから
伸筋の起立筋だけやっても上手くいかないのは当然のこと
私が修行しているとき先輩から「痛いところの反対側を疑え」と教わりましたが
伸筋と屈筋の関係性を理解したうえで施術しなければならないということです
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コメント
いつも勉強になります。
投稿: | 2019/08/12 17:50
ありがとうございます
投稿: ひろ | 2019/08/12 17:55