つま先をまっすぐ前に出して歩く
皆さんにオススメしているウォーキング
私なりに2つのポイントがあり
昨日は大股で歩くことの意義をご説明しました
そしてもう1つのポイントはつま先をまっすぐ前に出して歩くこと
今日はその説明をいたします
私がこの世界に入る前はひどい腰痛に悩まされていました
当時、素人ながらに気づいていたのは変な歩き方
左足はまっすぐ前に出していましたが
右足は右斜め前に出して歩いてました
つま先は同じ方向で右斜め前
時計の針でいえば右足だけ2時の方向に向いていたのは自分でもハッキリとわかっていました
(画像:動きの解剖学Ⅰ)
お尻に梨状筋という筋肉があります
図にあるように仙骨の前面から大腿骨に付着します
実は私の右足が真っすぐ前に出なかったのは
右の梨状筋が拘縮していたからです
梨状筋が縮むと大腿骨を外旋(外側に回る)働きをします
それで右足全体が外側を向いていたのでつま先まで2時の方向を向いていたのが原因でした
実は梨状筋が縮むと大腿骨が外旋するだけではなく
仙骨も引っ張られ外側に向いてしまいます
ということは仙骨の一番上は第5腰椎と関節するのですが
その位置関係は仙骨が傾くため斜めのいびつな状態になります
私の場合右臀部から足全体にかけて坐骨神経痛があったのですが
仙骨と第5腰椎の間隔が右だけが詰まったような状態になり
それが原因でひどい症状になっていたものだと後から理解できました
話を元に戻すとつま先をまっすぐ前に出して歩くということは
拘縮した梨状筋に対しストレッチをかけながら歩くということになります
今でもハッキリ記憶していますが
歩き始めて10分くらいまでは梨状筋が突っ張った感覚で歩いていましたが
15分から20分くらい歩けば突っ張りはなくなり
楽に歩けるようになりました
つまり歩き始めは筋拘縮を起こしていた梨状筋が
軽いストレッチをかけながら歩くことで
だんだん血液が流れてきて温まり
15分ほどで筋拘縮がとけたということ
これが治ってきた状態なんです
ただし梨状筋は姿勢維持の働きをする筋肉でもありますので
立っている間はフル回転していることになります
だから何十年も梨状筋に対し負担をかけ続けた結果としての筋拘縮ですから
1日歩いたくらいで治るわけもありません
楽になったとは言え立って仕事をしているうちに疲れて来ればまた筋拘縮を起こすのも当然
だからウォーキングを何年も続けて積み重ねていかないと
本当のいい状態に戻すことはできないと考えています
だから慢性の腰痛と向き合うためには
3年から5年の努力の積み重ねが必要なわけです
私の施術を受けて楽になる方は多いのですが
それはあくまでも一時的なこと
なぜならば長年かけて弱った筋肉を鍛えることは
整体でも薬でも手術でも不可能だからです
どんなアプローチが必要なのかは人によって症状によって異なりますが
最終的には筋力アップしてしっかりと自分の体重を支えて
さらに余裕ができるくらいにもっていかないと同じことを繰り返し
そのうちに年をとって老化するのは目に見えています
「泣くのが嫌ならさあ歩け」
水戸黄門様もそうおっしゃってます
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