連鎖
「身体は一つのユニットであり、身体の諸器官や組織は互いに関連して機能している」
オステオパシーの創始者A.T.スティルの言葉であり
オステオパシーの理念の一つです
長くこの仕事をやればやるほど
スティルの言葉が深く響きます
クライアントから痛いところや症状をうかがいますが
気持ちがそこに集中しないというか
他の部位との関係性を第一に考える習慣がつきました
腕を上に挙げるにしても足を前に出すにしても
単純な動作だとしても実に様々な部位が機能しています
しかもそれぞれがバラバラに動くのではなく
オーケストラの演奏のように見事な連携でそれをこなしていきます
ところがそのうちどこかが本来の動きができなくなった場合
そこだけではなく他の部位に迷惑をかけます
そういう状態が幾重にも重なり連鎖的に問題が発生し
たまたまそのうちのどこかが痛みを発生します
だから私が見ないといけないのはどういう連鎖があり
その結果で症状が出ているかという全体の部分
古来漢方では経絡という連携で読み解いたり
骨格のアライメントを問題にしたり
最近では筋膜の連続性から見たり
皮膚を介したつながりを考えたり
けっこうギョーカイでは古くからこういう発想はあったりするわけです
どれが正しいのかといえば
多くの方は自分が考えている方法が正しいと信じ込んでおられるようです
それはそれでOKですが
やっぱり結果が出てナンボの世界ですから
私が足を触って頭痛をなくしてもいいんじゃないかと思う次第です
| 固定リンク
« 要注意のケガ、病気 | トップページ | 筋肉の張り »
コメント