大股で歩く
毎日、来院者に運動をお勧めしています
むかしから一貫して歩くこととラジオ体操ばかり
その中でもウォーキングに関しては2つだけ注意点を付け加えています
1つは靴一足分程度大股で歩くことと
2つ目はつま先をまっすぐ前に出すことです
今日はなぜ大股で歩くのかをご説明します
大股といっても人様から後ろ指をさされるほどのものではなく
20㎝程度だけ歩幅を広くしてほしいということ
歩くときのイメージとしてはモデルさんが颯爽と歩くような感じなんですが
歩幅が広いと猫背にはなれません
体重を後ろに残さないと大股では歩けませんので
必然的に姿勢がよくなり胸をはって歩くようになります
逆に大股で歩いて猫背だと意外と苦しい感じになります
それともう一つは大股で歩けば使う筋肉も変わってくるからです
トボトボと歩幅を狭くして歩くと太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を使ってしまいます
それに対して大股で歩くと大腰筋がメインで使われます
(画像:動きの解剖学Ⅰ)
大腰筋は背骨(胸椎12番から腰椎4番)から
大腿骨に向かって走行します
多くの腰痛はのこの大腰筋が拘縮することが直接的な原因となります
だから運動して鍛えるべきは大腰筋ということになります
大腰筋と大腿四頭筋は足をあげるということでは共同関係にありますが
まず初期に動くのは大腿四頭筋で大きく動かすときに初めて大腰筋が作用します
つまり一番使いたい大腰筋は歩幅が狭いと発動されないわけです
これでは腰痛予防にはなりません
だいたい腰痛の人の歩き方を見ていると歩幅が狭い
これは大腰筋を伸縮させると患部に響くのがその理由ですが
腰痛になる前から歩幅が狭いのが習慣となってたんじゃないかと推測します
歩くときにしっかりと大腰筋を使っていたらひっとしたら腰痛にならなかったかもしれません
私が複数回施術をした方に対してチェックするポイントが歩幅です
これは痛みが減少してきたら自然と歩幅が広くなるからです
| 固定リンク
コメント