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2019/06/12

胸郭出口症候群

手のしびれといっても原因や病態は様々です

手技療法で手に負えない場合も少なくないので

やっぱり最初は病院で画像所見による診断を仰ぐのがセオリーだと思います

 

手のしびれの場合病院で調べるのは頸椎ですから

それが明確な原因だと認定されないときには

筋肉の問題から疑った方が合理的

せっかく毛色の違うところへ来たのに

同じような考え方からアプローチする方が不合理に思えます

 

で、手がしびれる場合頸椎に問題がない場合

最初に疑ってかかるのは胸郭出口症候群

腕神経叢といって首から手に走る神経がありますが

頸椎ヘルニアなどは下部頸椎に何らかの問題があるのですが

胸郭出口症候群の場合前斜角筋や中斜角筋が拘縮することで腕神経叢を圧迫されたり

小胸筋の拘縮で圧迫されるわけですが

これらの拘縮は画像では判断できないですから

こっちの可能性を疑った方がいいだろうと考えています

 

ただ問題は実際施術してもなかなか厄介なケースが多く

そうそう簡単には解決しないのが現実

これらの筋肉は肋骨に付着していますので

上部肋骨の緊張を取り除くのが大前提になります

 

それを解決する技法はあるのですが

上部肋骨周辺の筋肉が拘縮する原因が厄介なので

その場は楽になってもすぐに元に戻る場合が多いから

不本意ながら長期戦になることも少なくありません

 

小胸筋は肩甲骨にも付着するのですが

肩甲骨に付着するすべての筋肉のバランスが原因で小胸筋が緊張するのですから

後ろに隠れた厄介者を何とかしないと思うような結果は出ません

さらに上部肋骨の緊張はストレスや性格や環境が原因で

長期的に問題が積み重なった場合もありますので

施術だけで何とかできるとも思いませんので

運動などを中心とした生活環境を変えることも含めて考えないといけません

 

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