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2019/05/16

身体を読み解く

先日足腰が痛くて歩けなくなりいくつかの病院や治療院をまわり

最後に腰痛館にお越しになられた方がいました

なんとか施術も上手くいき痛みは消失し普通に歩けるようになりました

終わってから少しお話ししていると

ある鍼灸院に長く通われていたそうで

それでも治らなくて知人の紹介で腰痛館に来られたのですが

あっさり治ってしまったことから

「鍼治療よりオステオパシーの方が効き目があるんですね」と言われました

 

この手のお話しはどこでもあることなんでしょうが

自分の症状が治ったところが一番いいという解釈になるのは無理のないことでしょう

でも一般論としてオステオパシーが鍼治療よりもいいとは思ってはおりません

治ったもん勝ちのところはありますが

逆にウチに来られて治らなかった人がどこかの鍼灸院で治れば逆のことになるはずです

 

元々私もある鍼灸師の先生に憧れて鍼灸の勉強をしたいと思ったこともありましたが

縁があってオステオパシーを教わることになり

時間とお金がなくて鍼灸師になるのを断念しました

むかしお世話になった鍼灸院の先生は神がかり的な治療で

お亡くなりになって数十年がたった今でも地元では伝説の先生でした

 

結局その先生が素晴らしい技術をお持ちだっただけでなく

クライアントの身体を見抜く力が長けていたのだと思います

その人の身体の中で何がどう起きているかがわかれば

あとは持っている技術を使ってどうアプローチするかだけの問題だと考えています

 

逆に言えばどんなに素晴らしいテクニックがあったとしても

身体を読み解くことができなければ的外れな施術になり

これでは上手くいくものもいきません

 

その人の身体の中で何が起きてどういうつながりがあるかわかれば

半分以上治ったようなものだと考えています

あとは必要な時間その人に足りないもの

身体が正常に機能するのに最も適した刺激が何か

そういうことを考えながら組み立てをしていけば

確立は上がってきます

 

よしんばそれで上手くいかなくとも

どうして考えたとおりに行かなかったのか

そのとき他の可能性はないのか

こんなことを考えながら次の組み立てを考えていけば

正解に近づくかもしれません

 

優れた技術を持つ音楽家でも

楽譜を読み間違えればまともな演奏になるわけがありません

演奏をする大前提として楽譜を見誤ることなく読むのは至極当たり前のことです

我々には楽譜というものはありませんが

身体を触ることでお話しを聞くことで情報は入ってきます

 

正確なインプットをしたうえで初めてテクニックによるアウトプットが出番となります

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

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