それぞれにできること
我々のギョーカイで多いのは薬や手術など病院で行われる治療の否定
中には現代医学の批判を根拠として自己の正当性を主張する方も少なくありません
どこのギョーカイでもどんな治療法でもリスクや問題点はあります
メリットを論じることなくデメリットばかりを強調するのは
現実性に欠けることもあります
薬だって万能でないのはわかっています
副作用が必ずあるのもわかっています
処方に問題のあるケースだってあるでしょう
だからと言って薬を全否定するのは安直ではないでしょうか?
薬にできることがあるからこそ認可され
助かるケースもあるわけです
現代の薬が悪くて漢方がいいのなら
江戸時代の方が治癒率は高いはず
平均寿命も伸びているということは有効性の証だと考えています
ただ大きな問題は薬を利用して治すのはいいのですが
薬に依存したり何でもかんでも薬で治せるという発想は危険だと思います
薬や手術などにできることがあると同時にできないことだってあります
それは私たち手技療法家でも同じこと
どちらが優れているなんて議論は不毛
それぞれが様々なケースで有効性はあり
よりベターな選択肢の一つであればそれでいいと考えています
「治してナンボ」私の師匠の口癖でした
それはどんな立場においても同じことだと思います
以前統合医療に熱心な医師とお会いしお話しもしましたが
同じようなことをおっしゃってました
治すために利用できるものは有効に利用するべきです
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