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2019/05/03

手の動きと五十肩

腕を挙げたり後ろに引いたとき激しい痛みが出る五十肩

肩周辺の組織が老化現象で退行性の変化で症状がでます

肩関節周囲炎といわれますが炎症が主な痛みの原因となります

中には肩関節の中で石灰化するケースもあり

その病態は一様ではありません

 

肩周辺の筋肉が拘縮し肩関節のアライメントが崩れ

相互に負担をかけてしまい悪循環にはまってしまいます

私個人的な考えとして手の動きが日常生活では限定的になり

様々な動きができるるうちのほんのわずかなパターンでしか使われることなく

可動域も狭い範囲内でして動かしてなくて

筋力のアンバランスや使われていないために退行していくのが五十肩の原点ではないかと考えています

 

肩から指先まで様々な関節があり様々な動きが可能です

例えば手を真上にあげる場合でも

肩甲骨を動かしたりその手前のわき腹から伸ばしてみるという動きはよほどでなければすることはありません

ラジオ体操第一の「腕を前から挙げて背伸びの運動」なんて

同じ手を挙げるのでも肋骨から動かして肩甲骨も動かすダイナミックなものですが

ああいった動きは日常生活にはまずありません

 

要するに可動域いっぱいのダイナミックな動きをすることなく

何十年も過ごしていたらその組織が動けなくなっても不思議はありません

私は毎日皆さんの肩甲骨を触りますが

肋骨と肩甲骨が癒着なさっている方がかなり多いのを知っています

もうこの段階で肩甲骨が十分な動きを確保できず

動かそうとすると肩関節にその分の負担がかかることが予想されます

 

また肋骨周りの筋肉が固まって肋骨の弾力性が失われている方も少なくありません

野球のピッチャーが投球するとき

腕だけではなく肋骨もしなっています

しかし弾力性を失った肋骨は本来吸収すべきストレスを

肩関節に与えてしまうことになります

 

こんな状態で数十年生活していたら

いつかは破綻してしまいます

五十肩で痛みが出るのはある日突然ですが

悪い状態を作るのに何十年もかかっていると考えています

 

最近気づいたのは肋骨周りや肩甲骨の動きをダイナミックに動かしてみたら

わずかながら痛みが軽減することを知りました

施術にそういった動きを取り入れてみたら状態が多少マシになることが増えてきました

 

一発で五十肩を治せたらそれこそカッコイイのですが

そうたやすいものではありません

本来は五十肩にならないように普段からダイナミックな腕の動きを

ラジオ体操なんかでやっておくのが賢明だと思いますよ

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

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