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2019/04/26

正座できない膝

膝が痛くて正座ができない

そんな話はよく聞きます

ところがそんな場合みんながみんな同じようなパターンかといえばそうではありません

 

ご高齢の方によくお見受けするのは変形性膝関節症

行き着くところまで行けば関節内部の組織がすり減ったり

炎症を起こして腫れ上がったりで

いわば部品が壊れてしまったような状態の方も少なくありません

 

オステオパシーはこういった器質的な障害には適しておらず

周辺筋肉の緊張を取り除き多少痛みを緩和するくらいしかできません

こういった状態は何十年もかけて筋力が落ち

自分の身体を支えることが困難になって

立って歩くという今まで当たり前だったことが

次第に難しくなってしまい

部品がオーバーヒートしたような感じになります

 

最終的には変形性膝関節症になってしまう方がいらっしゃるわけですが

実はそういった兆候はもっと若いころから現れたりします

Img116

(画像:動きの解剖学Ⅰ)

 

上の図は膝の曲げ伸ばしと膝のお皿(膝蓋骨)の動きを表したものです

膝のお皿は大腿骨に対し圧力をかけることで

正常な位置関係を構築する役割を果たします

 

太腿の前の筋肉(大腿直筋)からお皿を挟んで下の骨(腓骨)の付着します

わりと多いのは本当は膝のお皿は上下左右に動くものなんですが

大腿直筋が固まってお皿の動きを失うケースが多々あります

それでも痛みはない場合も多くその段階では気づきません

せいぜい正座したときに痛みが走る程度で気にも留めていない方がいます

 

それでは関節の動きに伴って正常なポジショニングが取れませんので

半月板や靭帯に負担をかけ

20年30年かけて疲弊した膝関節が変形していきます

そのころには全体のバランスが悪いので

一カ所二ヵ所の問題ではすまなくなってきます

 

足を触っていて異変に気付きお皿を動かしてみると

上に引っ張られ動きが悪くなっている人が結構いたりします

年代でいえば30~40代の人でまったく痛みがないので気づかないようです

でも私から見れば20年後30年後に変形性膝関節症になるリスクが高い感じてしまいます

 

実際に変形してしまうとできることはあまりありませんので

せいぜい痛みが出る前に見つけることを心がけています

 

 

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

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