本当に左右対称でないといけないのか?
私がこの業界に足を踏み入れたときは「背骨のズレ」とか「骨盤のズレ」というのがもっともポピュラーな施術対象でした
「すべての病気は骨格の歪みから生まれる」
そんな言葉もよく聞いたものでした
それで骨格の歪みが親の仇のような感じで
それさえ元に戻ればすべての症状は治まるという考え方をする人が多かったように思います
私の師匠もやはり骨格の歪みを正すということをされていましたので
私自身もそれに倣って修行したものです
カイロプラクティックだけではなくオステオパシーにも
HVLAというスラストテクニックがあり大昔はカイロと似たようなことをしていたと聞きます
近年、様々な考え方が出てきてどちらかというと
骨格の歪みを治すことがもっとも有効なアプローチであるとする方は減ってきたのかなと感じています
ただ実際上骨格の歪みが直接の原因で神経圧迫を起こすケースもありますので
そういった考え方が間違っているとは思いません
ただそれ以外の原因で症状が現れることもかなりありますので
私の頭の中では占めるウェートは小さくなってきているのは事実です
中に骨格の歪みをすべて解消しないといけないと言われる方もいますが
現実問題として右利きや左利きがある中で
左右対称でいられる方ってそんなに多くないと思います
あくまでも症状の原因が骨格に歪みであるならばそれは是正すべきですが
何が何でも左右対称でなければならないというのには問題があります
以前子供のころからの側弯を無理やり矯正したところ
頭痛や倦怠感などの不定愁訴が発生したというケースを扱ったことがあります
その方は子供のころから側弯症のままで成長され
あまり一般的ではありませんがその中でご自身のバランスを構築されました
だからその方にとっては骨格の歪みがなくなるり新たなアンバランスを生み出したと考えています
こういうレアケースでなくても人間身体の左右を同じように使うことに無理があり
それでに適した筋肉の硬さ強さなど非対称の中で
その方個人のバランスを形成していきます
ただアンバランスが過度になり症状が発生した場合
症状をとることを目的として骨格矯正が行われるべきだと考えています
骨格矯正自体が目的になり左右対称にしないといけないとは思ってはおりません
あくまでも程度の問題が大切です
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