転ばぬ先の杖
高齢者やご病気、腰痛に膝痛
様々な原因で歩行困難になる方がお見えになることがあります
よく相談を受けるのが杖や押し車で補助をするかどうか
歩くのが不安になってきたけど
杖などを使うことに抵抗感がある方が大半です
年をとったということを実感するでしょうし
杖を使うと手放せなくなってしまうかもという危惧
それでも外出しなければ生活が成り立たないというジレンマ
気持はわかるんですけど一番先に考えないといけないのは
やっぱり身の危険を避けること
ご存知の方も少ないと思いますが
年間で交通事故で亡くなる方より転倒して死亡する件数の方が高いという事実
交通事故でお亡くなりになる方は老若関係ありませんが
転倒してお亡くなりになられる方はやはりご年配の方や足腰に不安がある方が多いはずです
まさか転んで死ぬなんて想像しづらいでしょうが
ご高齢の方はとっさの時頭をぶつけてしまうことが多く
若いときのイメージでいると大変なことになります
さらに杖をつくことにより腰や膝にかかる体重は20~25%程度軽減できます
これは大きい事実です
腰痛や膝痛の方は体重がかかると痛くて歩けなくなりますが
杖をつくことで多少なりとも痛みを和らげることが理屈の上では可能になります
また不安で歩くこと自体億劫になると運動不足になり
さらに筋力が低下しロコモティブシンドロームが進行する恐れが高くなります
格好が悪いとか体裁が悪いとかそういうおい気持ちもわからないではありませんが
命や身体が悪くなることと比較できない問題だと思います
「転ばぬ先の杖」とはよく言ったものです
転んでから後悔するのではちょっと辛すぎます
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