前から薄々感じてたんですが身体の左側に症状が出る人が右側より多いということ
私で臨床例は2万件くらいになりますが
腰痛でも右と左を比べるとなんとなく左の方が多いと感じだしてきました
それでいろんな本を読んでみても右の方が多いという意見を持つ人は見当たりませんでした
その理由というのが諸説紛々でして
結局、納得のいく見解がなくて私もわからずじまいだったのです
地球の自転に理由を求める意見や心臓が左にあるからという意見もありましたが
どうも納得できずじまいでした
それからも自分なりに考えたのですが
私がひどい腰痛で悩んでた頃は右に出ていました
で、実は私は左利きなんですが
手が左利きの人はたいてい足も左利き
サッカーでボールを蹴る時は左足で蹴ります
だいたい足を動かすとき左足がでます
ということはその時右足は何をしているかというと
自分の体重を支えています
しかも片足で不安定になりながら左足が動くのを支えないといけないわけです
結局皆動く利き足に注目しますが
身体の働きから言えば利き足と反対の軸足が身体を支え安定させないと利き足は満足に動けません
ヨレヨレの軸足で身体を支え切れず思いっきり強い力で利き足を動かしたとしたら
転んでしまうのは想像がつきます
これが実に危なくて打ちどころが悪くて頭でもぶつけたら
こけて骨折をしたらとんでもないことになります
身体は賢くて利き足のダイナミックな動きよりも
まず身体の安全を第一に考え
ヤバイと思ったら利き足の動きまで制限します
初めてスケートやスキーをしたとき
足元が不安定だったとしたらまず身体は大きな動きをさせません
だいたいへっぴり腰になって転ばないことを最優先するはずです
実は軸足の仕事は動いていないのですが体重を支えるという大仕事をしています
右利きの人は身体を支える仕事を左足でさせていることになります
歩いたり走ったりするときは軸足は交互に入れ替わりますが
問題はじっと立っているときです
左右同じくらいのバランスで体重をかけているかといえばそうではありません
どちらかといえば軸足の左足に多く体重をかけていることが多いのです
実験すればすぐわかりますが意識的に半々に体重をかけていたら
とっさのときに動けないはずです
軸足の左足に体重を預けないと右足は出ないからです
だから意識することなく右利きの人は左足に体重をかけている時間が長く
それが何十年も続けば姿勢維持をするための筋肉が拘縮してしまいます
だいたい腰痛関連の筋肉は姿勢を維持する性質を持つ筋肉が多いはずです
そう考えれば左側の腰痛を訴える方が多いのも納得できますし
左利きの私が右側の腰痛で悩んだのも説明がつきます
ついでに言っておきますと動かずにじっと体重を支える時間が長かったから腰痛になったのだから
逆にそれらの筋肉を動かす(歩く)ことで私が腰痛を克服したのも理にかなってたわけです
今申し上げましたのは私の私見ですので
違うお考えの方がいらっしゃることも承知していますし
ケースによっては内臓の問題が絡んでくる場合もあるでしょうし
スポーツなどで一定の動作を反復継続して行うことが原因ともなるでしょうから
私の意見が全ての人に当てはまるとは考えてはおりません
でも個々の腰痛に対するアプローチを模索する上では
こういう考え方は基礎になることだと思います
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