体幹のコアを作る
近年体幹トレーニングというものが広がってきました
身体の幹の部分ですから胴体となるわけですが
幹があれば枝もあるわけでして
枝は手足ということになります
手足を自由自在に動かすための前提といいますか
胴体がグラグラしてなくて安定していることが必要です
体幹が不安定な状態で足を動かしたら転んでしまうでしょう
身体はケガをするのが嫌ですから
本人の意志に反してでも安定性を確保しようとします
初心者がスケートをしたらまずダイナミックな動きはできません
安定性を確保するために小さい動きしかできなくなって
固まったような状態になります
だからスポーツで力強い大きな動きをしようとするならば
手足を鍛える前に体幹を鍛えておかなければ
結局手足の力は発揮できないというわけです
その体幹のコアというのは腹部を囲む4種類の筋肉から成り立ちます
上は横隔膜、前は腹横筋、下は骨盤底筋、後ろは多裂筋と一般的にいわれています
これらの筋肉の力でお腹の中(腹腔)内圧を高め
安定させる必要があり、そのために体幹運動をやらなければいけないということです
私がよく例えていうのは自転車のタイヤが
空気が減ってベコベコになっていたら自転車は安定しませんが
空気がパンパンでタイヤの内圧が高ければ自転車は安定します
それと同じようなイメージでお考えいただければわかりやすいでしょう
コアを作るというのはスポーツ選手にとっても大事ですが
一般の方々にとっても重要なことです
なぜかといえば体幹が不安定な状態になると
背骨(特に腰椎)に負担が集中し腰痛を引き起こす可能性が高いからです
とりわけ高齢者で腹圧の低い人はかなり多く
歩行困難になるケースもよく見かけます
腰痛ベルトを巻くと痛みが軽減する人なんかは
逆の見方をするとベルトを巻かないときの腹圧が低いから腰が痛いと言えます
「トレーニング」と聞けば若いスポーツ選手がやるイメージがあるかもしれませんが
最近は高齢者向けにコアを作るための体操を指導しておられる施設があると聞きます
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