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2019/02/12

一次呼吸

世間一般で「呼吸」といえば酸素を取り込むために肺を伸縮させることいいます
オステオパシーではこれを「二次呼吸」と呼びます
「二次」があるからには「一次」があるわけでして
脳から脊髄を通り仙骨まで脳脊髄液が循環することを「一次呼吸」と呼びます

ざっくりいうと髄液の循環のメカニズムを正常化する技法をクラニオセイクラルセラピーといいます
ガッツリこの技法を使う方もおられますが
私の場合どちらかというと状況に応じて必要だと思うところだけチョイスすることが多く
頻度の高いのはCV4とEV4という技法です

クラニオワークは個々の部位に対するアプローチとは違い
身体全体のリズムというか身体のエンジンがかかっていないと感じるときにはこういった手法が有効です
オステオパシーの中でも特殊な技法な上技法の捉え方も大きく二派に分かれますので術者の考え方でまったく違った感じになることもあります

話を元に戻しますと呼吸という体裁ですので
「呼気」と「吸気」がありまして
呼気の最終点を「静止点(スティルポイント)」と呼びそのタイミングでの圧縮?をCV4と言います
CV4(Compression of 4th Ventricle)は脳脊髄液が湧き出してくる第四脳室に軽い圧迫を加えるという技で、ちょうど川を堰き止めダムのようにしいっきに放流すると勢いがつくといったイメージでご理解いただくとわかりやすいかもしれません
CV4は後頭骨からアプローチします

Img101
(画像:フランクリン・シルズ「クラニオセイクラルバイオダイナミクス vol.1」)

そして吸気のとき第四脳室が最大拡張したときに行うのがEV4(Expansion of 4th Ventricle)
それぞれの静止点で圧迫を加えたり拡張したりするのですがEV4は側頭骨を介して働きかけます
これにより髄液の循環に勢いがつきリズムが整うと解釈しています

これらだけではなくクラニオワークを施したら
多くの方が眠られてしまい帰宅後も寝てしまわれる方がいます
それは身体が治ろうと働きかけている兆候だと思います

少々不思議な施術ではありますが一般的な技法では手に負えないときに繰り出す伝家の宝刀みたいな技法です

オステオパシー整体院 腰痛館 ホームページ

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