腰痛とストレッチ
運動不足や老化は腰痛をはじめ様々な症状の原因となります
骨格のズレというのはギョーカイでもよく使われるワードですが
なぜ骨格のズレが生じるかといえば周辺筋肉が硬くなるからです
元々骨は自力で動くことはなく
もっぱら付着している筋肉が伸び縮みすることで動きます
ここで問題なのは老化や運動不足を原因とする筋肉の拘縮が
骨の動く範囲を少なくするということにあります
別の言葉に置き換えると関節可動域が減少するということ
世間一般では「身体が硬くなった」なんて言い方をします
腰痛を引き起こす原因となるのは
大腰筋や臀筋群、そしてハムストリングなどが硬くなり
股関節や仙腸関節・腰椎などの動きを阻害することから起こります
本当は多裂筋や腹横筋などのお話しもあるんですが
説明が長くなりますので割愛します
よく年をとると股関節の動きが悪くなり
前屈や開脚などのストレッチが十分にできなくなります
それが腰痛の大きな原因の一つになります
だから普段から股関節周りのストレッチをしておけば
それだけ腰痛はなりにくくなるわけです
ところが現実問題として実際に腰痛になったら
前屈のストレッチは痛くてできなくなります
また腰を反らすストレッチも腰痛予防にはいいのですが
いったん腰痛になると腰を反らすのは痛いですし危険もつきまといます
腰痛治療でマッケンジー法という身体を反らすメソッドもありますが
あれもリスクがありますので専門家の指示がないといけません
私が自分自身の経験上で一番リスクの少ないストレッチは開脚だと考えています
むかし腰痛で悩んでいたとき開脚すると数時間後に症状が多少マシになりました
もちろん一度開脚のストレッチをしたくらいで腰痛が治るなんて都合のいい話ではありません
キチンと治すのであれば開脚からスタートして
その他の股関節周りのストレッチを数年間続けることで
治ってしまうケースも結構あります
ただ重篤なヘルニアであったり骨折がかかわったりする場合は
あまりお勧めできません
ただ運動不足や老化で軽度から中度の腰痛があるくらいなら結構有効だったりします
開脚は主に内転筋を伸ばすストレッチですが
内転筋と大腰筋は体幹を安定させる働きもありますので
大腰筋が硬くなって腰痛が出た場合
連鎖的に内転筋も硬くなっていることが多いのです
さらに内転筋と大腰筋は筋膜の上でも連続性がありますので
内転筋が緩まれば大腰筋も緩むという関係にあります
みんながみんなというわけにはいきませんが
けっこうこの方法を習慣化することでよくなる方も多いと思いますよ
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