下腿三頭筋
下腿部でもっとも大きな筋肉を下腿三頭筋といいます
下腿三頭筋は奥にあるヒラメ筋と
その上にかぶさる腓腹筋とで成り立ちます
この二つの筋肉はアキレス腱で合流しかかとの骨(踵骨)に付着します
面白いのは似たような走行の筋肉ではありますが
それぞれの役割が異なります
左の図はヒラメ筋ですが遅筋が多く持久力に長けています
だから姿勢を安定させるために足首(足関節)をキープするのが主な役割です
それに対し腓腹筋はジャンプしたり地面を蹴って走るときに活躍する筋肉で
両者の性格は対照的だとも言えます
先日月刊トレーニングジャーナルの特集記事を読んで
足部や足底に問題を抱えている場合ヒラメ筋がポイントになるという仮説が紹介されていました
理屈の中では大いに成り立つお話しで
ヒラメ筋が筋力不足があれば足関節は不安定になります
不安定な関節では動作も抑制され安定性が優先されます
だから力が出ないのは自然なことだと思います
面白いと思って下腿から足底に問題を抱えている方数名に
ヒールアップ(つま先立ち)をしていただいたところ
ある程度までは上がりましたが最大の底屈はできなくて
しかも何かにつかまらないとグラグラして不安定な状態でした
これでその方たちが抱えていた問題の本質を見たような気がしました
そこでこういう説明をして家で壁に手をついてつま先立ちの練習をして
ヒラメ筋の筋力アップをお願いしました
結果が出るのはずっと先の話でしょうけど
足部の症状がある人はその場は治っても違う部位に症状が出たり
同じ部位に痛みが再発したりしてなかなか厄介でした
これでちょっと光明が見えてきました
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