やせ方
※ダイエット方法の内容ではありません
腰や膝が痛い方が病院に行くとよくやせなさいと言われることがあります
これにはちゃんと理由があって
腰にかかる負担は真っすぐ立っているだけで体重の100%
椅子に座っていても体重の150%
姿勢の悪い座り方だと体重の200%
膝にかかる負担は立っていたら体重の100%
歩いていたら体重の200~300%
階段の上り下りになれば体重の700~800%
それぞれこれだけの負担が腰や膝にかかるのですが
体重がすべてベースの数字になるのですから
体重を減らした方が有利なのがわかります
ところが気をつけないといけないのは
ただただ体重を減らせばいいのかというとそうではありません
昨日も触れましたがサルコペニアというのは
骨格筋良や骨格筋力の低下により起きる運動機能を含む体力の減退
そのプロセスで腰痛になったり膝痛になったりということがあるのです
つまりは体重を減らすことで筋量や筋力が落ちてしまっては逆効果になりかねません
体重を落とすのに一番最初に浮かんでくるのは食事制限です
ところが食事制限だけで体重を落とそうとすると
脂肪ではなく筋肉から落ちていくのは有名なお話し
つまり過度な食事制限はであったり単独の食事制限では
腰痛や膝痛は悪化するおそれがあるわけです
安直なダイエットは栄養の偏りも招きますので
筋力だけではなく様々な弊害を呼び起こす危険性があります
早く痩せたいと願って無理なことをすると逆に辛い結果になることさえあります
やはり運動をしながら適度な食事制限をするのが理想的
でも問題は痛くて運動できないケースも少なくないから厄介なところです
いつもそういうご相談を受けても個人の能力差を踏まえた上で
段階的に長期的になさるようにお話ししていますので
「これをやればいい」というのはありませんが
例えば膝が痛くて歩くと余計に悪化する可能性のある人は
プールで水中歩行をするなど極力負担のかからない方法をお勧めしています
またいきなり長時間やっても数日後や数か月後に悪化することもありますので
最初はボチボチならす程度から始めて
少しずつ時間や量、回数を増やすようにお願いしています
始めるタイミングは早ければ早い方がいいと思います
たまににっちもさっちもいかなくなってから来られる方もいますが
高齢になったり重篤な状態になってしまうと
運動そのものが負担になり危険な場合もありますので
そこそこ動ける状態でないと難しくなってきます
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