腰痛とひと言でいっても様々な種類があります
腰痛症と呼ばれるものもあれば
医学用語ではありませんが世間一般でいうところのぎっくり腰
椎間板が潰れて飛び出せば椎間板ヘルニアとなります
お年を召した方ですと腰椎の圧迫骨折なんてこともあります
それ以外にも多くの種類の腰痛があるわけなんですが
当然腰痛の原因も数多くあるのです
腰痛の80%は原因不明であるとも言われていますが
厳密に分析して確たる証拠を見つけ出そうとするとそれくらいの数字になるかもしれません
まあ、腰が痛いといってもいろんなパターンがあることは知っておいていただきたいです
病院でレントゲンやMRIなどの機器で判明することもあれば
お話しを聞いている中でわかることもあります
そして我々は手で触って状態を推察することもあります
腰痛の原因で最近よく言われるようになってきたのは運動器の問題
いわゆるサルコペニアなんですが
加齢や疾患により、筋肉量が減少し身体機能の低下が起こることを言います
運動機能だけはなく内臓機能も低下するというから恐いものです
世間で「老化」と言われるものを難しい言葉でいえばこうなるのかもしれません
それでも自分の身体を支える筋力が低下すると
たいしたことしていなくてもオーバーワークになったり
疲労がたまりやすかったりするわけですから
知らず知らずのうちに何をするでもなく腰痛になっていったりするから
気づかないというのもコワイものです
最初にお話した通り腰痛には様々な種類があるわけですが
運動器の能力減退がベースになっているケースはかなりあるだろうと思います
またこの逆のパターンもあります
運動選手が毎日の練習で疲労をため込んで腰痛になるケース
これは限られた人しかなりえないのでわかりやすいですが
学生スポーツの場合コンディショニングをきちんと理解している方はまれですからね
いくら若くてもムリなことはムリ
ギリギリまで追い込むことはあってしかるべしですが
ちゃんとコンディショニングの勉強もしたうえで
効率的な練習をしていただきたいです
「練習は嘘をつかない」って昔から言いますが
キチンとした練習をしないとケガをするというのもその中に含まれていると考えています
また老化とかぶる部分もありますが
冷えという要素は私が感じる原因としてはかなり大きい要素なんです
冷えるというのは代謝が上手くいってなかったり
血液の循環がよくないところがあるということにつながります
代謝というのは身体を動かすエネルギーそのものですから
冷えるというのは様々な問題を生みます
例えばダイレクトに運動器そのものの能力を低下させることもあるでしょうし
内臓の動きを減退させることもあります
わりと腰痛の人でお腹(消化器系)が冷えている人が多く
腰痛で腰が固くなっているのは当然かもしれませんが
仰向けになってお腹を触ればお腹に一部硬くなっているところがよくあります
私が施術する限りではかなりの頻度であったりします
近年注目を浴びつつある原因としては心理の問題があります
ストレスと言い換えてもいいかもしれませんが
様々な形で心因性の腰痛って増えているように思います
あるいは私自身がそういう腰痛があることを知り
注目するようになったからかもしれませんが
少なくないのは事実です
あと内臓疾患からくる腰痛もたまにあります
もちろんこれは私らが扱ってはいけないケースですので
私はそういう疑いを持ったら病院で診てもらうようにお勧めしています
腰痛の原因って他にもたくさんあるでしょうし
切り口によっていろんな要素が出てくるでしょう
ただ私がいつも注意しているのは
起こった腰痛に対して原因が一つだけというのは少ないということ
2つ3つくらいの要素が絡み合って原因となっている場合の方が多いと感じています
腰痛に関しては知れば知るほど余計に難しく感じるようになってきました
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